コーヒーをドリップする際に必要なフィルターですが、買い忘れてつい切らしてしまうこともよくあることです。そんなときに代用できるアイテムおすすめ4選をご紹介しますので、もしものときに活用してみてください。
目次
コーヒーフィルターの役割を確認
まず、コーヒーフィルターはどんなときにどのように使うものなのかを確認しておきましょう。
コーヒー豆をろ過するアイテム
コーヒーフィルターとはコーヒードリッパーにセットし、コーヒー豆を挽いた粉を入れてお湯をそそぎ、ろ過するためのアイテムです。
昔はポットなどで豆を煮出して飲んでいましたが、カスなどが出るのが難点でした。しかし、1908年に抽出液だけを分けられるよう、使い捨てのドリップフィルターが考案されたのです。
今のペーパーフィルターの原型となったこのモデルは、使い捨てのため掃除の手間がなくなり、後片づけも楽になった画期的なアイテムだったと言えます。
現在、コーヒーフィルターのなかで使用頻度が高いペーパーフィルターですが、手軽で便利な反面いつの間にか切らしてしまう場面も増えました。
フィルターの種類で味が変わる!?
フィルターの種類によってコーヒーの味は変わります。コーヒーに含まれる“コーヒーオイル” という油脂分は、フィルターの素材や厚さなどによって抽出量が変わるため、その増減で味も変化するのです。
普段使用しているコーヒーフィルターを代用するなら、味の変化が起こることも覚えておきましょう。
コーヒーフィルターがないときはこれ!代用アイテムおすすめ4選
それでは、コーヒーフィルターを切らしてしまったとき、代用できるアイテムをご紹介します。どこの家庭にもありそうな4選を選びましたので、緊急時に役立ててください。
キッチンペーパー
料理をするならどこの家庭にもあるキッチンペーパーは、代用品のなかでは1番ペーパーフィルターに近いでしょう。
ペーパーフィルターも元はパルプですので、同じ材料から作られているキッチンペーパーで代用すれば、味も近く感じられるはずです。
キッチンペーパーを代用するときの選び方
キッチンペーパーはなるべく硬さがあるものが好ましいです。水に溶けやすいものはドリップに失敗することもあるため、丈夫な紙質を選びましょう。
また、キッチンペーパーは真っ白にするために、漂白されていることに注意してください。体に害があるものもあるので、料理などにも使用できる、“酵素漂白タイプ”を選ぶと良いですよ。
作り方
- キッチンペーパーをミシン目でカットすると多くの商品が正方形になるので、三角形を作るため対角線で折りましょう。
- 三角形の底辺に対した左右の端を内側に向かって折ります。このとき底辺を、ドリッパーの底の直径と同じ長さにすると、セットしやすくなりますよ。
- まだ触っていない三角形の頂点を外に向かって折ると、ペーパーフィルターと似た形となります。後はドリッパーにセットして使用してください。
ティッシュペーパー
キッチンペーパーがない場合、ティッシュペーパーでも代用することができます。キッチンペーパーほど強度がないので、3~4枚を重ねてキッチンペーパーと同じ作り方で代用してみましょう。
選ぶ際の注意点もキッチンペーパーと同じで、水に溶けるタイプのものは選ばないようにしてくださいね。
また、お湯を注ぐ際はコーヒーの粉が入っていない部分は濡らさないように注意することで、破れてしまうトラブルを防ぎやすくなります。
茶こし
金属のコーヒーフィルターに似ているのが茶こしです。キッチンペーパーやティッシュは破れる可能性がありますが、茶こしはその心配もなく、半永久的に使えるのが利点です。
茶こしを代用するときの選び方
素材はステンレスや銅、ポリプロピレンなどがあり、どれを使用しても良いでしょう。1番注意しなければいけないのが網目の粗さです。
本来のコーヒーフィルターより網目が粗いので、豆の挽き方が粗めでないと茶こしを通り抜けてしまうこともあるでしょう。商品には数字で粗さが記載されていますので、チェックしてみましょう。
粗いものほど数字が小さく、細かいものでは200まであるので、なるべく数字が大きいものを使用するのがおすすめです。
茶こしでのドリップ方法
使い方はコーヒーフィルターのように、茶こしをドリップにセットするだけなのでとても簡単です。
粗挽きのコーヒーを使用している場合は、お湯をゆっくり注がないとすぐに抽出されてしまい、薄味になりやすいので注意しましょう。上手に注げればフレンチプレスのような、旨味が十分な味に仕上げることができますよ。
お茶のパック
お茶を急須で入れるのが面倒な方のために、お茶の葉を入れることができるパックが市販されています。これにコーヒーの粉を入れれば、簡単にフィルター代わりとして使用できますよ。
お茶パックを代用するときの選び方
お茶パックなら基本的に、どのようなタイプでも大丈夫です。今は100円均一などでも売っているので、手に入れやすいでしょう。使いやすいのは紐つきのタイプで、手を汚さずに使うことができますよ。
あとは大きさにもいくつか種類がありますが、一般的な95 cm×70cmくらいの大きさで問題ないでしょう。
お茶パックの使い方
お茶パックの場合はドリップをするのではなく、“浸漬法”という浸けおきの抽出方法となります。
- お茶パックにコーヒーの粉を入れます。
- カップに入れ、お湯を注ぎましょう。
- パックが浮いてきてしまったら、スプーンなどで押さえておきます。
- 4~5分程度浸け置き、お茶パックをとって完成です。
コーヒーの挽き方などに合わせて浸けおきの時間を調整し、自分の好みをみつけてみてください。
お茶パックなら水出しコーヒーも作れる!
浸漬法でコーヒーを抽出するので、水出しコーヒーも簡単に作れます。ホットコーヒーのときと同じように、お茶パックへ粉を入れ、適当なボトルに投入します。これは普段麦茶などを作っている容器でOKです。
そこへ水を注ぎ、冷蔵庫で8時間ほど冷やしておきましょう。夜寝る前に作っておけば、朝には完成していますよ。味がしっかり出ていれば、お茶パックは捨てて出来上がりです。
注意したいのは粉の量で、水の分量に合わせて増やす必要があります。1杯分で10g程度といわれているので、好みの濃さや作る分量で調節します。多めに作る場合は、大きめのお茶パックを用意しましょう。
あまりおいしくなかった豆を水出しにすると、味がまろやかになっておいしくなることもあるので、ぜひ試してみてくださいね。
ペーパー以外のフィルターを用意しておくのもあり!
コーヒーフィルターの代用が必要な場面は、ペーパーフィルターがなくなったときが圧倒的に多いと思いますので、あらかじめペーパー以外のフィルターを用意しておくのもおすすめです。
金属フィルターはコーヒー本来の味が楽しめる
金属フィルターは壊れない限りずっと使えるためエコですし、汚れもつきにくく洗浄が簡単です。後片付けのことまで考えるなら、金属フィルターがおすすめでしょう。
金属フィルターの特徴としてはコーヒーの風味が強く出ることがあげられます。普段ペーパーフィルターを使用している場合、その味の変化に驚くかもしれません。
マイルドな仕上がりになるネルフィルター
“ネル”とは“ネルシャツ”のネルと同じで、起毛した柔らかい織物のことです。布製なので破れるまでは洗って繰り返し使用することができます。しかし洗浄が意外と大変で、煮沸でコーヒーの粉を落さなければいけません。これを怠ると嫌な臭いが発生してしまいます。
手間はかかりますが、その分マイルドで独特な味わいになり、根強いファンも多いコーヒーフィルターです。
フィルター不要のドリッパーを用意する
「フィルターが面倒!」という方には、フレンチプレスタイプのようなフィルター不要のドリッパーも販売されています。コーヒーの粉を直接ドリッパーに入れることができるので、ペーパーフィルターのように切らしてしまうことがありません。面倒くさがりなかたにおすすめしたいアイテムです。
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ペーパーフィルター派なら余裕をもって用意しておこう!
コーヒーフィルターは、コーヒーの味を左右する大切なアイテムです。フィルターの種類によっていつものコーヒーでも味が変わってしまうことがあるので、ペーパーフィルター派の方は、いつも余分に用意しておくことを心掛けましょう。
どうしても代用したいときは、キッチンペーパーやティッシュなど、原料が同じものを代用するのがおすすめです。こだわりがないのであれば、茶こしや紙パックなどでも十分役割を果たせますので、万が一のときに備えて準備をしておくと良いでしょう。
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