コーヒー豆を購入するとき、好みのものを選ぶのはもちろんですが、値段も気になるところですよね。今回は驚きの金額で販売されているコーヒー豆TOP5ご紹介しますので、高額なコーヒーとはどのようなものなのか、興味が湧いた方はぜひ購入を検討してみてください。
目次
最高級のコーヒー豆ランキングTOP5まとめ
希少価値が高いコーヒー豆は高額になる傾向があります。一般的なコーヒー豆は、100g300円~500円程度で購入できますが、今回ご紹介する5選はそれを軽々と超える値段です。
最高級コーヒー豆はどのような特徴があり、味はどのようなものなのかとあわせて、その驚きの価格をご紹介しましょう。
第5位ブルーマウンテン
ブルーマウンテンは高級なコーヒー豆として有名で、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?自然災害の影響で、一時期は姿を消しかけたこともありましたが、現在は少しずつ復活の兆しを見せ、市場にも出回る量が増えてきました。
そして、ブルーマウンテンにはNo.1、 No.2 、No.3という規格があり、1番グレードが高いのはNo.1となっています。今回はNo.1についてご紹介します。
ブルーマウンテンとは?
ブルーマウンテンの生産地はジャマイカです。1728年にジャマイカの総督だったニコラス卿という人物が、コーヒーノキを持ち込んだのが始まりです。しかしジャマイカ産のものが、すべてブルーマウンテンになるわけではありません。
ジャマイカの東部に位置するブルーマウンテン山脈の、800m以上の標高にあるごく一部の地域で生産されたコーヒー豆だけが、ブルーマウンテンと名乗ることができるのです。
この地域はジャマイカ政府の法律によって定められているほど厳格で、さらに欠点豆や不純物が混入していないかという、厳しい審査を通ったものだけが出荷されます。コーヒー豆の中では珍しく、国にしっかりと管理されているのがブルーマウンテンなのです。
ブルーマウンテンの味
ブルーマウンテンの香りはまるでマロングラッセのような、香ばしさの中にほんのりと甘さを感じます。キャラメルのような香りと 言う方も多く、それは味にも大きく影響しています。
ブラックで飲んでもキャラメルのような甘みを感じ、それでいて苦みと酸味のバランスが均一です。“黄金のバランス”と呼ばれることもあり、それぞれの味がしっかりと調和していてそれが日本人の舌によく合い、ブルーマウンテンの多くは日本に出荷されています。
高額なコーヒー豆の中でも、万人受けしやすいでしょう。
ブルーマウンテンの価格
1番グレードの高いブルーマウンテンNo.1だと、100gで1,000円~3,000円程度で売られています。
第4位パナマ・ゲイシャ
出典:Amazon
『ゲイシャ』と聞くと、日本語の『芸者』を思い浮かべる方も多いですが、このゲイシャはエチオピアの地名からきています。誕生したのは21世紀に入ってからで、まだ歴史は浅いですが、栽培の難しさから収穫量が少なく、どんどん希少価値が上がっているコーヒー豆のひとつです。
パナマ・ゲイシャとは?
パナマ・ゲイシャは“ゲイシャ種”というコーヒーノキの品種のひとつです。エチオピアの南西部のゲイシャで栽培されていましたが、標高の低いところでの栽培だったため、味はいまいちで、まったく注目されていませんでした。
しかし2000年に入ってから、コーヒーノキを枯らしてしまう“さび病”が流行し、その対策としてパナマの農園での栽培が始まります。一定以上の標高で育てたものは対策が功をなし、しかも味も抜群に美味しくなるという現象が起きました。
特に『エスメラルダ農園』というコーヒー農園で栽培されたものは素晴らしく、コーヒーの国際品評会“ベスト・オブ・パナマ”で最高額で落札され優勝すると、一躍有名になり高級コーヒーの仲間入りを果たしたのです。
パナマ・ゲイシャの味は?
パナマ・ゲイシャは香水のようなフローラル感あふれる香りが特徴で、初めて飲んだ人はコーヒーの味とは思えないような、独特の風味があると感じるはずです。
ほんのり香る甘さはトロピカルフルーツに似ていて、同時に酸味を強く感じるのも美味しさの秘訣となっています。
パナマ・ゲイシャの価格
任期のエスメラルダ農園産の場合、100gで2,500円~3,500円程度で売られています。
第3位コピ・ルアク
出典:Amazon
インドネシアで作られているコーヒー豆で、“ジャコウネコ”の糞から採るという一風変わったコーヒー豆です。その特殊性から安定した生産が難しく、高額で取引されています。
コピ・ルアクとは?
ジャコウネコは餌として、コーヒーノキの熟した果実を食べます。しかし栄養になるのは果肉だけなので、種であるコーヒー豆はそのまま消化されずに排出されるのです。
現地の人は分からコーヒー豆を取り出しよく洗い、乾燥させて焙煎してみたところ、通常のコーヒー豆よりおいしかったため、高額なコーヒー豆として世界に広まっていきました。
一説によると、ジャコウネコの腸内で発酵されたことで、独特の風味が生み出されていると言われています。『コピ・ルアク』はインドネシア語で、“コピ”は“コーヒー”、“ルアク”は“ジャコウネコ”の意味です。
コピ・ルアクの味は?
コピ・ルアクの味の感想を聞くと、人それぞれの意見が出るのですが、それは表現するのが難しいほどの複雑な味に理由があるでしょう。1番近いのはバニラの風味で、酸味が少なくコク深いのが特徴です。
独特な甘みがコピ・ルアクの最大の強みで、人によっては野性味も感じるかもしれません。ただ、糞から採取されたとはとても思えないなめらかな口当たりで、焙煎しすぎに注意して浅煎りすることでその香りを十分に味わうことができます。
コピ・ルアクの価格
コピ・ルアクは、100gで3,000円~8,000円程とかなり高額になってきます。
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第2位カペ・アラミド
出典:Amazon
カペ・アラミドは、実はコピ・ルアクと同じコーヒー豆なのですが、コピ・ルアクは人間が意図的にジャコウネコに餌としてコーヒーの果実を食べさせるのに対し、カペ・アラミドは野生のジャコウネコからコーヒー豆を採取し“天然”を追及しているため、コピ・ルアクより希少価値が高くなります。
カペ・アラミドとは?
コーヒー豆ができるまで過程はほぼコピ・ルアクと同じですが、コピ・ルアクは人工的な手法で作られているため、ある程度生産は安定します。それに比べカペ・アラミドは野生のジャコウネコから採取するので、生産は安定しません。
そもそもコーヒーの果実がジャコウネコの主食というわけではないため、見つけることは難しく、ますます希少性が上がったのがカペ・アラミドなのです。
カペ・アラミドの味は?
正直作られる工程がコピ・ルアクと同じなため、味に関してはそれほど大きな違いはありません。しかし野生のジャコウネコから得られるためより野生感が強くムスクの香りを纏っていると言われています。
さらに甘みも強く、ブラックが苦手な方でも飲めたという感想も多くなっているようです。大量生産ができない分、その特別感を味わうのが醍醐味のようですね。
カペ・アラミドの価格
カペ・アラミドの豆は、100gで15,000円と超がつくほどの高級品となります。やはりコーヒーは、希少価値で価格が決まるというのがよく分かるでしょう。
第1位ブラックアイボリー
出典:Amazon
最高級のコーヒー豆として君臨するのは、象の糞から採れるコーヒー豆、ブラックアイボリーです。生産国はタイで、象と共存するタイならではのコーヒー豆と言えるでしょう。
ブラックアイボリーができるまで
ブラックアイボリーは、タイ北部の象保護センターで作られています。エサを与える際、アラビカ種のコーヒーの果実を混ぜて食べさせ、排泄した糞からコーヒーの実だけを取り出し洗浄後乾燥させ、焙煎させるのです。
採取の方法はコピ・ルアクやカペ・アラミドのジャコウネコの分から採取するのと同じですが、象は消化に15~30時間かかるのと、33kg程度のコーヒーの果実を食べさせてやっと1kgのコーヒー豆が取れるため、より生産に時間がかかり希少性が高まります。
さらに象1頭の飼育にかなり費用がかかるため、ブラックアイボリーも高額になるのです。
ブラックアイボリーの味は?
ブラックアイボリーは、コーヒーの苦みの要因となるタンパク質が象の胃の中で分解されるため、苦みの少ないマイルドさが特徴となります。
さらに、時間をかけて象の餌であるフルーツなどと一緒に消化することで、チョコレートのような味と表現されることもあります。コク深く風味が豊かですが、しつこくないスパイシーさも持ち合わせているので、1度飲んだら忘れられないという方も多いようです。
ブラックアイボリーの驚きの価格
ブラックアイボリーは市場にもあまり出回っておらず、100g換算にすると30,000円を超えます。こうなってくると、豆の購入はなかなか難しいかもしれませんね。
高級コーヒー豆が必ずしも美味しいとは限らない
最高級コーヒー豆ランキングをご紹介しましたが、コーヒーの味は必ずしも値段に比例するわけではありません。コーヒーは嗜好品のため、値段が安くても自分が気に入ったものが美味しいと感じるものです。
さらに、コーヒーは希少価値がそのまま値段に反映されるため、味の良し悪しよりも需要と供給の兼ね合いで値段が高騰してしまうのです。
今回ご紹介した5選は、コーヒー豆の中で100gの値段が最高級なものですが、どれもが口に合うとは限りません。ただコーヒー好きの方は、1度は口にしてみたいと思うほど価値があることは間違いありませんので、飲める機会があればぜひチャレンジしてみてください。
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ブルーマウンテンは高級コーヒー豆の中でも比較的手が出しやすい値段設定で、味も万人受けすることからチャレンジしやすいコーヒー豆です。取り扱っている店も多いため、飲める機会は多いでしょう。
それに対し、最高級コーヒー豆のブラックアイボリーは、気軽に手が出せる値段ではないですし、カフェなどでもほとんど取り扱いがありません。
作り方が特殊ということから希少性が高く、一般的なコーヒーにはない独特の風味が楽しめ、ハマる人にはハマってしまう美味しさがあります。
自分の口に会うかは実際に飲んでみないと分からないので、もしも飲める機会に出くわしたら、ぜひ飲んでみたい1杯でしょう。