「苦いコーヒーは得意じゃない」「コーヒーをマイルドにしたい」そんなときに入れるのがコーヒーフレッシュです。実はミルクとは異なるアイテムで、その秘密は原料にあります。普段何気なく使っているコーヒーフレッシュとはどんなものなのかをチェックして、おすすめアイテムを見つけてみましょう。
目次
コーヒーフレッシュとは?
まずはコーヒーフレッシュの成分や特徴チェックして、コーヒーに入れるメリットを確認してみましょう。
コーヒーを飲みやすくするコーヒーフレッシュ
コーヒーフレッシュとは、カフェなどでコーヒーを頼むとついてくる、小さなカップに入った白い液体のことです。
液体状のポーションタイプや、粉末タイプがありますが、どちらもコーヒーに適量入れて使用します。
コーヒーに溶けると味がマイルドになり、特有の苦みや酸味をやわらげ飲みやすい味わいにしてくれるのがメリットでしょう。
ブラックコーヒーしか飲まないという方にはあまりなじみがないかもしれませんが、嗜好に合わせてコーヒーをアレンジできるちょい足しアイテムです。
牛乳や生クリームが貴重でなかなか手に入れられなかった時代に、代用として誕生したのが始まりで、日本には1970年代頃から普及し始めました。
実はミルクじゃない!コーヒーフレッシュの原料
「コーヒーフレッシュってミルクじゃないの?」と思っている方も多いかもしれませんが、実はまったくの別物です。
コーヒーミルクとコーヒーフレッシュは、呼び方の違いということではなく、原材料が異なります。
ポーションタイプのコーヒーフレッシュだと白い液体なので、一見ミルクだと勘違いしてしまいますが、原料が植物性油脂です。
ミルクは動物性油脂のアイテムなので、ここが大きな違いとなります。
そのため、コーヒーフレッシュは乳製品には分類されません。
コーヒーフレッシュは体に悪い?
ネットでコーヒーフレッシュについて調べると、「身体に悪い」「危険」などといった文言が見つかります。
これは、コーヒーフレッシュには植物性油脂以外にも添加物が含まれているせいです。
心臓病のリスクが高まるトランス脂肪酸、脳梗塞や癌の原因となる可能性があるリノール酸、ほかにも保存料や香料など、確かに体に良いものだけでできているとは言いがたい成分です。
しかし、1回で使用するコーヒーフレッシュは5ml程度で、そのなかの添加物の量はさらに微々たるものとなります。
大量に摂取すると危険性がありますが、コーヒーフレッシュとして使用する分には、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
コーヒーフレッシュのメリット
コーヒーに入れるなら、ミルクよりコーヒーフレッシュが好みという方も少なくありません。
コーヒーフレッシュには、ミルクにはないメリットも多くあり、コーヒーと相性が良いアイテムです。
コーヒーの味わいや温度を変えない
コーヒーフレッシュの大きなメリットなのが、コーヒーに入れても味を薄めたり、温度を下げたりしないということでしょう。
主原料が植物性油脂なので、ミルクよりも味が変わりにくく、コーヒーを薄めてしまうことがありません。
また、ミルクは基本冷蔵保存なので、そのままホットコーヒーに入れると急激に温度を下げてしまいますが、コーヒーフレッシュは常温保存なので、温度をあまり変えずに使用できます。
賞味期限が長い
乳製品は足が早く傷みやすいので、冷蔵保存が必須です。しかしコーヒーフレッシュは油という分類になるため常温保存が可能で、しかも賞味期限は2~4ヶ月程度と長いのが魅力です。
大容量パックで購入しても、無理なく使いきることができますよ。
ポーションタイプは扱いやすい
コーヒーフレッシュは基本的にコーヒーに入れることを想定して作られているので、1杯分の分量で小分けになっているアイテムが多くなっています。
ひとつ5ml程度なので分量がわかりやすく、個数を調整することで好みのマイルドさが出せます。
小分けになっていると、持ち歩きもしやすく外出先でも使いやすいのが◯。
コストが安い
保存方法が簡単なため、流通コストがかからず価格が安いのも魅力のひとつです。
カフェなどでコーヒーを頼めば、無料でつけてもらえますし、大容量パックでまとめ買いすればさらに安く入手することもできます。
コーヒーフレッシュの選び方
コーヒーフレッシュには、使用シーンに合わせて使い分けられるよう、いくつかの種類があります。
それの選び方を確認して、自分に合ったコーヒーフレッシュを見つけてみてください。
ポーションタイプor粉末タイプ
コーヒーフレッシュは大きく分けると、液体のポーションタイプか、粉末タイプの2種類です。
- ポーションタイプ
ホットはもちろんアイスコーヒーにも溶けやすく重宝します。
- 粉末タイプ
ホットと相性が良く、溶けやすくて温度もほとんど下げません。しかし、アイスには溶けにくい商品もあるので、普段の飲むコーヒーによって使い分けてください。
原料をチェック
コーヒーフレッシュの主原料は、植物性脂肪となりますが、そのほかの添加物にも注意してみましょう。
香料が入っているとミルクのような濃厚な香りが楽しめますが、身体のことを考えるとなるべく添加物は少なくしたいところです。
余計な添加物が入っていないか、アレルギー成分がないかなど、あらかじめチェックしておきましょう。
必要に応じた内容量
コーヒーを飲む頻度や量によって、内容量を決めましょう。賞味期限は2ヶ月~という商品が多いので、その期間で使いきれる量が理想です。
使いやすいのは小分けになったタイプで、コーヒー1杯につき何個使用するかで計算して必要個数が入ったものを買うことをおすすめします。
普段からコーヒーを飲む頻度が高いという方は、大容量タイプにするとコスパに優れた商品が多くなっています。
しかし、大容量タイプは小分けになっていないものが多いので、自分で計量するのが手間になります。
形状別!コーヒーフレッシュおすすめ10選
それでは実際に、おすすめのコーヒーフレッシュをご紹介します。
使い方に合わせられるよう、ポーションタイプと粉末やイプのそれぞれで5選ずつ厳選したので、参考にしてみてください。
ポーションタイプ|コーヒーフレッシュおすすめ5選
まずは液体状の、溶けやすいポーションタイプからチェックしてみましょう。
【ネスレ】クレマトップ
原材料:植物油脂、砂糖、カゼインナトリウム、乳化剤、pH調整剤、香料
“クレマトップ”は、濃厚なコクが味わえるコーヒーフレッシュです。コーヒーのプロである『ネスレ』が開発しただけあり、コーヒーによく合う仕上がりとなっています。
ミルクよりも濃い味わいを感じられ、しっかりコーヒーに溶けてクリーミー。コーヒーの味わいを薄めず最後まで美味しく飲めるます。
【スジャータ】スジャータP
原材料:植物油脂、乳製品、砂糖、デキストリン/カゼイン、pH調整剤、乳化剤
“スジャータP”は、植物性脂肪が使用されたスタンダードなコーヒーフレッシュです。
香料が不使用なのがポイントで、乳製品由来のナチュラルな風味が味わえます。
また、トランス脂肪酸も0.0gとなっているのも安心できるポイント。
茶色の容器から「褐色の恋人」というキャッチフレーズがついていて、光を通さないので保存しやすくなっています。
【UCC】カフェプラス
原材料:植物油脂、砂糖、脱脂粉乳/カゼインNa、乳化剤、pH調整剤、酸化防止剤(ビタミンC)、香料
※Amazonのみ業務用を紹介しています(画像は業務用)
コーヒー本来の風味をまろやかに挽きたててくれるのが、『UCC』の“カフェプラス”です。
コーヒーに入れればサッと溶け、すぐにマイルドな味わいに。このアイテムもトランス脂肪酸は0gとなっているので、安心して使えるでしょう。
1個4.5ml入りなので、好みの味わいに合わせて入れる個数を調節してみてください。
【メロディアン】ミニコーヒーフレッシュ
原材料:植物油脂、砂糖、脱脂粉乳/カゼインNa、乳化剤、pH調整剤、香料、酸化防止剤(ビタミンC)
『メロディアン』の“ミニコーヒーフレッシュ”は、業界内で初めてトランス脂肪酸をゼロにしたアイテムです。
花柄のデザインがかわいらしく、コーヒーの隣にあるとちょっと華やかになるのがうれしいですね。
美味しさを引き出す力があるので、コーヒーだけでなく料理などに入れるのもおすすめです。カレーやハンバーグなどにプラスすると、コク深い味わいになります。
【キーコーヒー】クリーミーポーション生クリーム仕立て
原材料:クリーム(乳製品)、脱脂粉乳、砂糖、カゼインNa、乳化剤、pH調整剤、増粘多糖類、香料
『キーコーヒー』の“クリーミーポーション生クリーム仕立て”は、商品名の通り生クリームが使用されたアイテムです。
厳密にはコーヒーミルクに分類されますが、使い方はコーヒーフレッシュと全く同じ。北海道産の生クリームが、濃厚な味わいにしてくれます。
粉末タイプ|コーヒーフレッシュおすすめ5選
次に、分量を調節しやすい粉末タイプのコーヒーフレッシュをご紹介します。
【ネスレ】ブライト スリム
原材料:コーンシロップ、植物油脂、ホエイパウダー、脱脂粉乳、カゼイン/pH調整剤、乳化剤、香料
『ネスレ』の“ブライト スリム”は、コーヒーの味わいを薄めず美味しさをそのままに、さらに脂肪分の50%カットに成功したコーヒーフレッシュです。
スプーン1杯でナチュラルなマイルドさに、2杯淹れればミルクにも負けない濃厚さが楽しめます。
『ネスレ』が展開している“ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ”に使用すれば、フワフワの泡が美味しいラテ系メニューを作ることができますよ。
【森永】クリープ
60年もの歴史がある『森永』の“クリープ”は、使ったことがある方も多いでしょう。
“クリープ”は牛乳由来の成分を原料にしていて、香料や着色料が使われていません。
こちらも厳密にいうとコーヒーフレッシュではありませんが、コーヒーフレッシュと同じように保存が利きコーヒーにもサッと溶かせます。
ミルクが持つリッチな味わいが楽しめ、根強い人気のあるアイテムです。
【カルディオリジナル】クリーミーシュガーパウダー
原材料:砂糖、デキストリン、植物油脂、乳糖、脱脂粉乳/カゼインNa、pH調整剤、乳化剤
甘いコーヒーが好きという方におすすめなのが、『カルディオリジナル』の“クリーミーシュガーパウダー”です。
砂糖がブレンドしてあるのでしっかりとした甘みがあり、苦みを緩和してくれるでしょう。
また、ホットだけでなくアイスにもサッと溶けるのが魅力で、使える幅が広いのがうれしいですね。
【MJB】クリーミーパウダー
原材料:コーンシロップ、植物油脂、カゼイン(乳由来)、乳化剤、pH調整剤
1881年にアメリカのサンフランシスコに誕生した『MJB』は、昔から変わらない味わいを大切に、“クリーミーパウダー”の販売も行っています。
コーヒーの溶けやすさが抜群な粉末で、しっかりとしたコクが特徴。まろやかなコーヒーが楽しめるでしょう。
【AGF】マリーム®カルシウム&ビタミンDイン
原材料:水あめ(国内製造)、植物油脂、食塩、乳等を主要原料とする食品 / 炭酸カルシウム、pH調整剤、乳化剤、乳たん白、微粒酸化ケイ素、カラメル色素、香料(乳由来)、ビタミンD
『AGF』の“マリーム®カルシウム&ビタミンDイン袋”は、コーヒーフレッシュのマイルドな味わいだけでなく、カルシウムとビタミンDが配合されたアイテムです。
健康を気遣って使うことができ、身体をサポートする目的でコーヒーに入れるのも良いでしょう。コーヒーを飲む頻度が高い方にもおすすめです。
コーヒーフレッシュは代用できる?
コーヒーフレッシュを切らせてしまったというときに、代用できるアイテムを覚えておくと重宝します。ポイントは、コーヒーマイルドにできるということ。
次のようなアイテムでも、コーヒーフレッシュのような美味しさを味わえます。
牛乳や生クリーム
本来牛乳や生クリームの代わりとして誕生したコーヒーフレッシュですが、今では逆転してコーヒーフレッシュの代わりに牛乳やミルクを入れるという方も増えています。
牛乳なら冷蔵庫に常備してあることも多く、代用しやすいアイテムでしょう。また、生クリームは濃厚でリッチな味わいが楽しめるので、特別なコーヒーにしたいときに使用してみてください。
健康やダイエットを気にしている方には、豆乳もおすすめですよ。
マシュマロやアイスクリーム
代用品としてちょっと意外なのが、マシュマロです。ホットコーヒーに入れると溶けて、コク深い甘さが楽しめます。
入れるほど生クリームのような濃厚さになるので、個数で調整してみましょう。
また、バニラアイスも牛乳と同じような感覚で代用でき、さらに甘さが加わるのでカフェオレの様な味わいになります。
ホットに入れると急激にぬるくなるので、量を調整するか、アイスコーヒーに使ってみてください。
コーヒーフレッシュを上手に使えばコーヒーがより美味しくなる
コーヒーフレッシュはミルクのような見た目ですが、植物性油脂を原料とした油に分類されるアイテムです。
そのため長期保管がしやすくコスパにも優れ、コーヒーのお供として日常使いしやすいでしょう。
また、コーヒーをマイルドにしながらも、コーヒーの味自体を薄めないので、本来の美味しさをしっかり感じられるのもうれしいですね。
コーヒーをより飲みやすくするアイテムとして、上手に使ってみてください。
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